遠回りして見つけた宝物

2020年1月22日、自担がCDデビューしました。

 

ずっとずっと待ち望んでいたデビュー、この日を迎えるまでのわたしの気持ちの整理も兼ねてここに書きます。

 

何がきっかけでSnowManを、岩本照くんを知って、応援しようと思ったのかもう覚えていません。

まだみんなちょっとずつギラギラしていてなんだか近寄りがたい怖めのお兄さん達。そんなイメージ。誰にも負けない。絶対デビューする。そんな気合いというかメラメラした闘志がそれぞれにあった時。

 

それからだんだんとみんなが大人になっていくにつれて、デビューという言葉を本人たちから聞かなくなったような気がしていました。本人たちは諦めてしまったのではないか、ぼんやりそんなことを思っていた矢先、キンプリのデビュー発表があって、次のデビューはSixTONESじゃないか、なんて憶測が広まりました。

もちろん、本人たちが望むデビューが決まったらそれはおめでたいことだけれど、ずっと一緒にやってきたSixTONESSnowManが別々のステージに立ってしまうかもしれない。ということがすごく怖かったのを覚えています。また先越されちゃうのかなぁ、そうしたらSnowManはどうなってしまうんだろう。最悪の事態まで想像してしまったり、まだ決まってもいないことを考えては落ち込みました。

同時に‪、デビューなんかしなくてもSnowManSnowManとして存在してくれていたらそれで良いなんて、今でこそなんてひどいことを考えていたんだろうって思えるけれど、当時のわたしにはそんなことを考える余裕もありませんでした。でもそれくらい私の中でSnowManは大切で、絶対に壊れて欲しくありませんでした。

 

勝手に“デビュー”を諦めかけてた時にJr.祭りのSnowMan単独公演に行きました。詳しいセトリは覚えていないけど、確か最後の方に歌ってくれたSnow Dream。コンサートで、というか人が歌っているのを見てあんなに泣いたのは生まれて初めてでした。闘志が見えないなんて私のただの思い違いでした。

“見せつけたいよ 熱い想い 岩も溶かすほど”

“絶対諦めないよ 選り取り見取り掴むSnow dream”

今まで彼らの何を見てきたんだろう。私の目の前には、何にも諦めてない、諦めるどころか前だけを見てデビューへの希望を歌っている6人がいました。

そのメンバーの気持ちに応えるようにペンライトの光で横浜アリーナ全体が白く染まっていって、誰からともなくメンバーと同じようにペンライトが揺れていて、胸がいっぱいになって泣きじゃくりました。SnowManとそこに集ったファンみんなの心が一つになった瞬間。正直泣きすぎてメンバーの顔もよく見えなかったけど、一生忘れない、忘れたくない大切な日になりました。

“涙で滲む約束がまだ 果たせない僕だから もう少し傍に居て もう本当は聞き飽きてるよね”

目を真っ赤にしてそう歌う6人を見て、この人たちが夢を掴む日まで誰がどんな批判をしようと絶対に応援し続けよう。涙でぐしゃぐしゃになりながらそう誓いました。

 

それからしばらく経って、Summer paradiseが始まりました。友達が良い席を引き当ててくれて、死ぬほど浮かれていた私は数ヶ月前あれほど泣いたことなんて思い出す余裕もなく目の前で笑顔を振りまくメンバーたちにただただはしゃぎました。

急に音楽が静かになってメンバーがゆっくりと話し始めました。もうここで何を言っていたかはっきり思い出せませんが、メンバーとファンへの感謝を6人それぞれがまっすぐに伝えてくれていたと思います。

人前で号泣することなんて滅多に無いのに、隣に座っていた全然知らないお姉さんに心配されるくらい、ここでもまた泣きました。やっぱり信じてついていきたいと、より強くそう思いました。

 

ただ、いくら応援していくと誓ったところで、まずは自分から動かないと何も始まらない。そう思ってそれまでは全くやってこなかった各媒体へ要望メッセージを送ったり、メンバーが出演したラジオやテレビ番組、雑誌のSNSアカウントに反応してみたり、YouTubeの再生回数を上げる方法もたくさん調べて実践しました。それがどれだけの影響力があるか分からなかったけれど、やらないよりは良いと思ってできそうなことは全部しました。

 

それからまたしばらくして照くん、阿部くん、渡辺くんの3人で初外部主演舞台、愛と青春キップの公演が決まりました。本当に嬉しかった。

3人が他の演者さんに囲まれてステージの真ん中に立つ姿。誇らしくて、応援していてよかったと心の底から思いました。すっかり涙腺が緩くなった私はまたここでも少し泣きました。

同時期に佐久間くん深澤くん主演のキャッシュオンデリバリーもあったり、宮舘くんのドラマ出演が決まったり。SnowMan来てるぞ、どんどん見つかれ。純粋にそう思いました。

 

カウコンにも出演して、放送前ではあったけれど持ち歌も披露させて貰って。最近のSnowManは勢いが良いねなんてそんな言葉に浮かれて、このまま何もかもうまくいくはず。なんの確証もないけれど絶対そうなると信じて疑わずに迎えた新年。

 

忘れもしません、2019年1月17日。

そろそろ寝ようかなぁなんて思いながらスマホを見ていたら、突然友達からLINEで画像だけが送られてきました。

開くと、新聞記事の引用だったのか、白黒でぎこちない笑顔(当時の私にはそう見えた)のSnowManと、なぜかいつもの6人の中に目黒くん、康二くん、ラウールくんの3人も混じっていました。SnowManの表記はあったけれど見慣れたいつもの6人ではありませんでした。

 

頭が真っ白になりました。

 

前の年の夏あたりからそうなるんじゃないかみたいな話は耳にしていたけれど、この6人に限ってそんな事はない。とわざと触れてこなかった6+3のあの噂話が現実になってしまった。

ずっと6人で活動してくれると信じて疑わなかった私は、友達からのLINEに「無理」としか返せませんでした。何が起きたのか分からなかったし分かりたくもなかった。

ただただ、6人のSnowManが壊れるのが嫌でひとしきり泣きました。次の日も仕事だったけれどそんな事はどうでもよくて、本当に一晩中泣いて、その日は泣き疲れていつの間にか寝ていました。

次の日の仕事も全く手につかなくて、何もしてなくても涙が出てくるし、何かしているときですら泣けてきて、仕事中に泣きました。

ありがたいことに私の職場はジャニオタが多くて、事情を知っている職場の人たちは何も言わずそっとしておいてくれました。ただその優しさでさえもなんだか泣けてきて休憩中にもまた泣いて、相当めんどくさかったと思います。あの時はごめんなさい。

 

SnowManを応援するのと同時に関西Jr.も応援していた私は、康二くんが関西ですごく頑張っているのも知っていたし成功を願う人の1人で、目黒くんだってやっとグループ入りを果たして宇宙sixとして頑張っているのも知っていました。ラウールくんだけは未知数だったけれど決して加入した3人が嫌いなわけではありませんでした。

でもその時の私はその方が辛くて、加入した3人のことをすごく嫌っていれば未練なくSnowManの応援を辞められたかもしれないのに。でも3人にも頑張って欲しい、6人にももちろん頑張って欲しい。そんなことを何日も何日もずっと考えていました。

何故、別々の場所でそれぞれに頑張る。じゃダメだったのか?9人にする必要があったのか?

突然「この9人がSnowManです!」なんて言われて、6人のSnowManやそれを応援してきた時間すらも否定されたような気がして、何のために応援しているのか分からなくなりました。

 

もう決まったことなのだから受け入れてしまった方が楽なことなんて分かっていたけれど気持ちが追いつくはずもなく、しばらくSnowManを遠ざけるようになりました。

要望メールは送るのをやめたし、毎週欠かさず見ていたYouTubeも一切見なくなりました。

 

それでもやっぱりステージに立つ照くんが大好きなことに変わりはなくて、不安な気持ちを抱えつつも滝沢歌舞伎ZERO南座公演を観に京都まで行きました。

 

滝沢歌舞伎のステージに立つ照くんはびっくりするくらい美しくて、一歩の踏み出し方指一本の動かし方、息遣い、瞬きさえも全部に意味があるようで、ただただ見惚れました。まだSnowManが6人じゃ無いことに違和感しか感じられなかったけれど、それを理由にSnowManから、照くんから離れようとしていた時間、日数にしたらたったの数週間ですが、それさえも惜しくなるような完璧なパフォーマンスでした。

6人が9人になる。それはどうしたって“それだけのこと”で処理できることでは無いけれど、照くんが新しいステージで頑張ると決めたのなら私も応援したいと素直に思えるようになりました。

 

それからしばらくは6+3にしか見えなかったSnowManも、横浜アリーナ単独公演や滝沢歌舞伎新橋公演、Summer paradiseと9人で作るたくさんのステージを見るうちに9人のSnowManとして受け入れられるようになってきて、9人が好きだと思えるようになりました。

 

そんな中迎えた2019年8月8日。

ジャニーズJr.だけのドーム公演。

 

私は仕事でその場に行くことができなかったので、職場の休憩室で配信を見ました。

 

CDデビュー決定

 

その文字を見たとき、時が止まったみたいにしばらく動けなくなって、どうしたらいいのか分からなくて画面の中でガッツポーズして抱き合うメンバーをただただ眺めていました。

 

やっと。やっとデビューできるんだ。

 

自分が応援していた人が夢を掴んだ瞬間。言葉では言い表せないくらい嬉しくて、手が震えました。

今まで散々泣いて、もうこれ以上涙なんて出ないと思うほど泣いてきましたが、いろんな人におめでとうって言葉をかけられるたびに泣きました。

 

それからはデビュー日が決まってデビュー曲が決まってファンクラブができて、日々が目まぐるしく過ぎていき、あっという間にデビュー日を迎えました。

 

実際にSnowManのCDが手元に届いて、MVを見た時、あぁ…デビューしたんだ、と改めて実感してまた涙が止まらなくなりました。

 

少し前まではSnowManが好きなんて言っても必ず第一声は「誰?」だったのに、今ではみんなが「知ってるよ!今度デビューする子達だよね?」って答えてくれて、存在を知っていて。中にはCD買ったよ。って言ってくれる人もいました。

それがすごく嬉しくて9人それぞれの今までの頑張りがしっかり身を結んだんだなあと思いました。

それもこれも全部、誰1人諦めずにいてくれたからであって、諦めの悪さは立派な武器になるんだってSnowManに教えてもらいました。

 

涙でぐしゃぐしゃになりながら夢見た憧れの終着点。一緒に見つけられて良かった。

これからはまた新しいステージで一緒にてっぺんを見られますように。

 

ジャニーズ Jr. SnowManの岩本照くん。

あなたを応援してきたおかげでたくさんの感情を知りました。たくさんの景色を見ました。大切な友達にも出会えました。

私に新しい世界を見せてくれてありがとう。

これからもたくさん、まだ見たことない景色を一緒に見たいです。

 

最後に、1番大事なことをずっと言えずにいたので、遅くなってしまいましたがここで言わせてください。

 

デビューおめでとうございます。